【深化する関西の建設ICT】わが社のBIM/CIM/ICTプロジェクト最前線〈11〉
建設ICTの取り組みは多岐にわたる。3次元モデルデータなどの活用による業務効率化や生産性向上は通過点であり、最終的に目指すのは調査から設計、施工、維持管理をつなぐ一貫したデータ連携の流れだ。建築設計事務所、ゼネコン、建設コンサルタントの計36社の最新事例から、建設ICTのトレンドを読む。
◆玉野総合コンサルタント/BIM/CIM 加速中/“地域・都市づくり”の見える化推進
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弊社は2017年に「CIM推進センター」を設置し、国土交通省のBIM/CIM活用業務を始め、さまざまな分野で3次元モデルの活用に取り組んできた。現在、23年度のBIM/CIM原則適用に向け、BIM/CIMマネージャー等の人財育成に注力している。また、今期新設した「DX推進室」と連携し、計画、測量・調査、設計、維持管理にわたる総合コンサルタントとして、“地域・都市づくり”の見える化を推進するためにBIM/CIM活用を加速させている。
(村瀬俊直/統括事業部CIM推進センター長)
◆ニュージェック/革新技術グループを新設/ICT技術取り入れ業務効率化
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UAV、VR体験などを実施
弊社では2019年度から新たに専任者制度を設け、技術グループから選出した数名が期間限定でBIM/CIMに集中的に取り組める環境を構築し技術の習得・定着を図っている。また、社内全体の知識向上を目的とした社員向けの展示会「BIM/CIMフェア」を開催し保有しているソフトウェアや機器の周知、業務事例の紹介を行った。本年度からは「革新技術グループ」を新たに設置。BIM/CIMに限らずICT技術を幅広く取り入れ社内全体の業務効率化、独自技術の創出を目指す。
(春木雄介/経営企画部革新技術グループ)
◆国際航業/「つなぐ」BIM/CIM/インフラデータプラットフォームへ
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当社ではレーザ計測データを用い、計画設計・予測に3次元データを活用してきた。従来は、単体の作業に活用されてきたが、今後は全ての建設生産プロセスや他分野と連携する3次元モデルが重要となる。そのため、基盤となるインフラプラットフォームの構築、さらにはインフラDXの提案を行うべく、3次元計測データを道路分野の計画設計・施工・維持管理(3次元道路台帳附図)へと、「つなぐ」BIM/CIMを目指し挑戦中である。
(逢坂直樹/西日本道路マネジメントグループ長・中四国総合技術グループ長)
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【B・C・I 未来図】2021年以前の記事はこちらから
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